化粧品の中身がこぼれて、家具の塗料を溶かしてしまった可能性が考えられます。化粧品にはアルコールや香料、保湿成分、オイル、溶剤など、塗料や樹脂を溶かす性質を持った成分などが含まれています。これらの成分は肌には何の悪影響も与えませんが、家具の塗装や樹脂製品を溶かして変色させたり、シミをつくったりすることがあります。特に香水、ネイルカラー、ヘアトニック、化粧水などにはこれらの成分が多く含まれていますので注意が必要です。化粧品は家具類の上に直接置かず、ガラスや陶器のトレイなどの上にのせて保管していただくようおすすめします。また、オーデコロンやヘアスプレーなどのスプレータイプの化粧品を使う場合は、周囲の家具類にかからないよう十分気をつけましょう。
ポンプタイプの美容液や乳液などをしばらく使わないで置いておくと、ポンプの口元に残っていた中身の水分が蒸発して乾燥してしまうことがあります。そのため、久しぶりにポンプを押した時、最初に出てきた中身が固まっていたり、色が濃く変色していることがよくあります。
数回押し続けていると本来の中身が出てきますので、そのまま引き続きご使用いただいて問題ありません。中身の乾燥を防ぐため、ポンプ容器に専用のキャップやストッパーがある場合は、きちんと閉めて保管するようにしてください。
くちびるについていた食品などの汚れが、リップグロスの筆やチップに移って容器に入り、容器の中で雑菌が繁殖したため、異臭が発生したものと思われます。汚れや雑菌などが容器に混入するのを防ぐためには、必ずティッシュなどでくちびるを拭いて清潔にしてからリップグロス、口紅、リップクリームなどを塗るようにこころがけ、使用後は筆やチップを汚れたまま容器に戻さないように注意しましょう。
お住いの地域により、家庭ごみの分別方法は異なりますので、自治体のルールに従って廃棄していただくようお願いします。なお、ヘアスプレーなどのエアゾール製品は、噴射剤としてLPG(液化石油ガス)DME(ジメチルエーテル)などのガスが配合されています。使い残したエアゾール製品をそのまま捨ててしまうと、家庭ごみの収集、処理中に容器が破裂するなど事故につながる可能性がありますので、必ず使い切ってから廃棄するようにしてください。使い残したエアゾール製品がある場合には、火気のない戸外で噴射音が消えるまでボタンを押し、ガスを抜いてから自治体のルール(家庭ごみ分別方法)に従って廃棄するようにしてください。
暖房器具の周囲は高温になるので、化粧品の中身が熱によって膨張し、容器の変形、破裂などを招く危険性があるからです。特にエアゾール製品は噴射剤としてLPGなどの可燃性のガスが使われていることが多く、温度が40℃以上になると容器内の圧力が上昇し、破裂を起こす危険性があります。ヘアトニック、ネイルカラー、香水、化粧水など、アルコール分の多い化粧品も中身が膨張しやすいので注意しましょう。
ガスだけ先に抜けてしまった可能性が考えられます。スプレータイプの化粧水やヘアフォームなどのエアゾール商品には、霧や泡を作って中身を噴射できるよう、噴射剤(ふんしゃざい)として「LPG」などのガスが配合されています。使用方法は商品ごとに異なり、①容器を振ってから直立させて使う②容器を振ってから倒立させて使う、③容器を振らないで使うなど、様々です。正しい使用方法を守って使わないと、ガスだけ先に出てしまい中身が出なくなったり、泡がふくらまなくなることがあります。
例えば、カモミストウォーターの裏面を見ると、『※容器は振らずにご使用ください』と書いてあります。こちらは構造上、落下等の衝撃が加わると噴射剤が入ったバッグが破れ、ガス抜けにつながる可能性があるためです。商品のご使用に際しては、商品裏面の説明表示をよくお読みいただき、最後まで正しくお使いださい。
主な噴射剤の種類
●液化ガス
①LPG=液化石油ガス。毒性が少なく引火性があります。
②DME=ジメチルエーテル。水を含む製品に使われます。
●圧縮ガス
①窒素ガス=水溶液などのスプレー化粧品に使用されます。
化粧品に配合されている成分の中には、まれに容器の樹脂素材となじみやすい性質のものがあります。そのため、時間の経過とともに容器と成分が同化し、容器がやわらかくなり変形してしまったものと思われます。化粧品の容器は、製品ごとに配合成分に対する耐久性を確認し、素材や形状が選ばれていますので、中身によって容器が溶けるようなことはありません。しかし、詰め替え容器は中身が特定されていないため、化粧品の成分と容器の材質の相性が悪く、このようなトラブルが起きることもあります。使用できない化粧品の種類について注意表示のある詰め替え容器もありますので、確認してから詰め替えていただくと良いでしょう。
クリームに限らず化粧品は全て、容器の上部に一定の空間を残して中身が詰められています。
これは、温度による中身の体積変化に対応したもので、保管状態や季節によって容器内の温度が上昇し、体積が膨張した場合、中身が容器からあふれたり、容器が割れたりするのを防ぐためのものです。
ジェル状の美容液やクリームの場合、開封直後の商品の表面に丸くくぼみのようになっていることがありますが、これは輸送中の振動や落下など、何らかの衝撃が加わることで容器内で中身が動き、空洞が出来たもので、商品不具合による現象ではありません。工場充填された商品は全数重量チェックを受けた後、出荷されていますので、表示容量はきちんと入っています。ご安心ください。
ハウスオブローゼのロングセラー商品『ボディ スムーザー』。裏面の表記を見ていただくと『体温(37℃前後)でやわらかくなる、お肌に優しいスクラブです。極端に高温の場所や直射日光の当たる場所には保管しないでください』と書いてあります。ボディ スムーザーも浴室で使用・保管される方がほとんどだと思いますが、最近は浴室換気乾燥機付のマンションや戸建住宅も増え、昼間お勤めのお客様の場合ですと、夜洗濯して朝まで浴室乾燥機を数時間使用するような状況も考えられます。浴室乾燥機の使用中は浴室内がかなり高温になるため、暑さが苦手なボディ スムーザーの場合表面がうっすら溶けてくる場合があります。周囲の温度が下がれば溶けた部分はまた固まりますが、最後まで快適にご使用いただくためにも暑すぎる場所での保管は避けていただきますようお願い致します。
郵便局の航空便(国際便)を利用する場合、窓口では必ず商品のアルコール度数を聞かれます。これは『郵便法』によりアルコール度数60%以上のものは引火性のある危険物として郵送禁止とされているためです。当社の取り扱い商品でアルコール度数が高いものとしては以下のようなアイテムがあります。
①オードトワレ等の香水類(アルコール度数80~90%前後)
②ヘアトニック類(アルコール度数15~40%前後)
③スティック型ルームディフューザー(アルコール度数40%~70%前後)
なお、化粧水やエマルジョン、シャンプーやボディソープなどの化粧品に配合されているアルコールは数%と極微量で航空便の制限対象とはなりません。