洗顔用のスポンジ。使用後短期間でカビが生えてしまいました。
肉眼では見ることが出来ませんが、私達の生活環境には多くの微生物が生息しています。これらの微生物の多くは人の健康に何ら影響することなく、それぞれ自然界の循環の中で重要な役割を果たしています。空気中にはカビなどの菌がたくさん存在し、空気中の塵にくっついて浮遊しています。それらが室内に落下し、食品や化粧品、タオルやスポンジに付着しても、私たちは全く気付きません。生活環境の至るところに生息している微生物は水分と微量の栄養源があれば容易に増殖し、菌の数が相当量増えてからようやく人の目に見えるようになるのです。 使用後のタオルやスポンジに石鹸成分や垢などが落ちきれず残留すると、それが栄養源となってカビやバクテリアなどの微生物が繁殖しやすくなります。カビやバクテリアなどの微生物の繁殖を防ぐためには、微生物の栄養源を絶ち、濡れたタオルやスポンジを早く乾燥させることが大切です。使用後のタオルやスポンジは微生物の栄養源となる石鹸カスや汚れを除去するため十分すすぎ、湿気のある浴室などは避けて風通しの良い場所で乾かしていただくと良いでしょう。熱帯夜が数日続くと微生物の動きが活発になり、より一層カビや変色などが起こりやすくなりますので注意しましょう。